海外展示会・見本市でよく使われる7つの貿易用語

 

こんにちは、貿易コンサルタントの岡田です。

今日は海外展示会・見本市などの交渉でよく使われる貿易用語をお伝えしていきます。

 

1.MOQ(最低発注量)

 

Minim Order Quantityの略です。メーカーとの取引になると、ほとんどの交渉で使う用語です。

わざわざ「Minimum Order」と書くことはないので必ず覚えておきましょう。

 

2.T/T(電信送金)

 

いわゆる銀行振込です。

これ自体はそれほど難しい用語ではありません。

 

ただし、注意点がいくつかあります。

まず、大口の取引になると、デポジット30%、製造後残りの70%の2度振り込んで商品を買い付けることになります。

海外送金には高い手数料がかかるのですが、2度振り込むということは2度高い手数料がかかるということになります。

 

この手数料を考えずに、予想の売上と利益だけを計算してしまうと、思ったほど利益が残らないとういことになりかねません。

信用の問題もあるので、最初は前金30%後払い70%は必須ですが、信用ができてきたら(出荷前)後払い100%の交渉をしてもいいかもしれません。

 

かなり信用がついてくると、商品到着後の支払いも可能な取引先も出てくるので覚えてきましょう。

 

3.EXWORKS(工場渡し)

 

「工場渡し価格」のことを言います。

EXWORKSは工場出荷時点での価格なので、その後の運賃や保険などは含まれていません。

 

経験上、工場ごとで契約している運賃はそれほど安くないので、

よほど大口でない限りは代行業者を使うなど、運賃を安く抑えられる方法を考えたほうが得策でしょう。

 

4.FOB(Free on board)

 

「本船渡し価格」のことをいいます。

この場合、工場から輸出する港までの費用を負担してくれます。

 

5.CIF価格

 

「Cost(価格)」と「Insurance(保険料)」と「Freight(運賃)」の三要素で構成された価格のことを言います。

関税の計算などには、このCIF価格を基準に計算されますね。

交渉の場ではあまり使われないかもしれませんが、コスト計算時には必ず必要な用語なので覚えておきましょう

 

6.ETD(出荷予定日)

 

「Estimated time of departure」の略です。

商材によりますが、1000-3000個程度の取引であれば、ETDは25-30日を予定しておきましょう。

 

それ以上の個数になると、上記期日以上の日にちがかかることが多いですが、

取引先にお願いすれば、一部の数百個を先に送ってもらうこともできるでしょう。

 

7.CBM(立法メートル)

 

貿易取引の際、M³(平方メートル)の代わりによく使われる表記方法です。

海外から商品を輸入する場合に必ず注意しなければならないのが、仕入れる商材の体積と総重量です。

 

メーカーとの取引では、たいていカートンごとに決められたMOQ(最低発注量)から取引を始めることになります。

そして、たいていCBMと重量を聞けば、彼らは即答してくれます。

 

逆に重量とCBMの回答がすぐに返ってこないのは、プロではないので即答できるスタッフに代えてもらったほうがよいでしょう。

 

 

以上が海外との取引でよく使われる貿易用語でした。

展示会など参加する場合は、最低でも以上の用語を覚えてきましょう。

 

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