楽天市場の出店料と失敗しない出店タイミング

楽天出店料

「ネットショップで開業!!」を思い立つと、最初に考えつくのが「楽天市場への出店」ではないでしょうか?

昨今では無料で気軽にネットショップ開業ができるBASEやYahoo!ショッピングもありますが、やはり集客力では国内随一の流通額を誇る「楽天市場」には敵いません。ECビジネスでより成功を導くために楽天市場の集客力は欠かせないのです。本日は、そんな楽天市場へ出店しようと考えている人のために、本記事では出店にかかる初期費用・月額費用や失敗しないためのポイントなどをご紹介していきます。

楽天市場の出店料&タイミング

楽天市場の出店プランは通常4つあります。ただし、楽天市場は初期出店費用は最安プランでも18万円程度かかるので、出店タイミングは十分検討してから出店する必要があります。

楽天市場の出店費用

楽天市場の出店プラン(月額出店料)

・がんばれプラン:19,500円
・ライトプラン:39,800円
・スタンダードプラン:50,000円
・メガショッププラン:100,000円

上記は月額出店料の費用ですが、楽天市場出店時にはプランごとに一定期間の出店料を一括で支払う必要があります。また「初期登録費用:60,000円」が別途かかるため、出店当初にかかる費用は以下の通りです。

なお、上記費用は別途「消費税8%」がかかるのと、クレジットカード決済導入費用(R-Card Plus)が月額3000円(税別)固定でかかります。では、税込価格で年間の出店費用を見ていきましょう。

 楽天市場出店の年間費用(出店1年目の場合)

・がんばれプラン:270,000円 (19,500円+3,000円×12ヶ月)+60,000円=33,0000円 (税別) 356,400円 (税込)
・ライトプラン:513,600円 (39,800円+3,000円×12ヶ月分)+60,000円=573,600円 (税別) 619,488円 (税込)
・スタンダードプラン:636,000 (50,000円+3,000円×12ヶ月)+60,000円=66,6000円 (税別) 719,280円 (税込)
・メガショッププラン:1,236,000 (100,000円+3,000円×12ヶ月)+60,000円=1,296,000円 (税別) 1,399,680円 (税込)

本格的にショップ運営をしていくのであれば、最低限ラインとしても月商100万円は目指したいので、下記の月額費用シミュレーションを見ると「スタンダードプラン」が最低出店ラインになります。(月商50万円でもスタンダードプランのほうが割安になります)

楽天市場月額シミュレーション50万円

↑月間売上50万円の場合の想定費用


楽天市場月額シミュレーション100万円

↑月間売上100万円の場合の想定費用


楽天市場月額シミュレーション300万円

↑月間売上300万円の場合の想定費用


楽天市場は出店費用が高額なわりに、各種販売手数料も高いので、最低でも月商100万円を目指せないようでは楽天市場へ出店しても失敗する可能性が高いです。取扱商材にもよりますが、既に他モールでの販売を行っているのであれば、楽天市場の月商100万円(目安)=アマゾンで月商100万円、Yahoo!ショッピングで月商30万円程度の売上を目安に楽天への出店を検討しましょう。(アパレル、食品、美容系は除く)

ちなみに

  • 「楽天市場で本当に売れるか不安…」
  • 「スタンダードプランの1年契約が怖い…(売れなくても支払い発生)」
  • 「月商100万円達成できるか分からない」

と不安な方は、最適契約期間3ヶ月契約のライトプラン(月額39,800円)で新規申し込みして、3ヶ月の間に楽天市場の操作方法やSEO対策などを行い、3ヶ月後の契約更新時にスタンダードプラン(月額50,000円)にアップグレードするのも良いでしょう。

他モールでこれ以上の売上が上がっている場合は、楽天市場でも同規模の売上を目指すことができるでしょう。なお「自分は早い段階で楽天市場に出店したい!」と考えている人は、出店費用で月間約6万円のランニングコストがかかることになるので、「月間6万円以上の利益が出る見込みがあるタイミング=楽天市場出店の最低限のタイミング」と思っていいでしょう。

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楽天市場の各種手数料

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【結論】楽天ショップ運営にかかる月額費用率(売上の約13.9%)

この月額費用率(約13.1%)は月間売上100万円の場合を想定しています。

なお、以下にまとめた手数料は、2017年4月以降「楽天ペイ」が導入された後の手数料一覧です(最新版)

楽天ペイの詳細はコチラ

詳細は後にして、結論から言うと楽天市場を運営すると、受注があった場合に以下の手数料がかかります。

販売手数料 (合計約8.9%) 

  • 販売手数料(約3.5%)
  • カード決済手数料(約4.0%)
  • 楽天スーパーポイント(1.0%)
  • 安全性・利便性向上のための手数料(0.1%)
  • 楽天スーパーアフィリエイト(約0.3%)

ちなみに、上記は受注があった際にかかる販売手数料であり、プランごとの月額費用は含まれていません。「販売手数料」と「月額出店費用」を合わせたすべての費用をまとめると以下の通りになります。

 スタンダードプラン(月額50,000円)で月商100万円の場合
=合計13.9%(全体コスト)

  • (上記) 販売手数料:約8.9%
  • 月額費用率 (=プラン費用/売上高):5%

つまり、楽天市場へスタンダードプランで出店して月商100万円の場合、全体費用は売上の約13.1%(約13万1000円)が全体費用としてかかります。

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1.楽天市場の販売手数料(4.0%)

楽天市場では、AmazonやYahoo!ショッピングなどの他モールと同じく、受注があった場合に販売価格から差し引かれる「販売手数料」があります。なお、楽天市場では「販売価格」「月間売上」に応じて販売手数料が変動するので注意が必要です。

楽天市場販売手数料

例として、「販売価格3000円」の商品かつ「月間売上300万円」の場合…
販売手数料合計=100,000円

  • 月商100万円まで(販売手数料4.0%)=40,000円
  • 月商100万1円~200万円まで(販売手数料3.0%)=30,000円
  • 月商200万1円~300万円まで(販売手数料3.0%)=30,000円

月間売上100万円の場合、販売手数料は4万円なので「販売手数料率」は約4.0%です。Amazonの販売手数料が8~15%程度だと考えれば一見割安に見えますが、楽天市場ではこれ以外にも複数の手数料がかかります。

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2.R Card Plus(無料)※2017年4月以降

楽天市場のカード決済手数料(R Card Plus)は、従来「月額3000円」「データ処理料15円/件」でしたが、2017年4月以降は「楽天ペイ」が導入されて無料化されました。楽天ペイ

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3.カード決済手数料(約3.5%)※2017年4月以降

2017年4月に「楽天ペイ」が導入されたことで、上記「R Card Plus」の月額費用・データ処理料は実質無料化しましたが、従来2.65%又は3.6%かかっていたカード決済手数料は下記の料金テーブルに切り替わります。

楽天市場カード決済手数料

例として、「販売価格3000円」の商品かつ「月間売上300万円」の場合…

  • 月商100万円まで(販売手数料3.5%)=35,000円
  • 月商100万1円~200万円まで(販売手数料3.4%)=34,000円
  • 月商200万1円~300万円まで(販売手数料3.4%)=34,000円

販売手数料合計=103,000円

なお、月間売上100万円の場合、販売手数料は3万5000円で「販売手数料率」は約3.5%です。

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4.楽天スーパーポイント(1.0%)

「楽天スーパーポイント」とは、出店者全員に課せられるポイント料率(通常1.0%)のことを言います。例えば、1000円の商品を販売した場合、1.0%の10円が購入者に付与されるポイント原資として支払われます。月間売上300万円の場合、約10,000円の手数料がかかります。

5.安全性・利便性向上のための手数料(0.1%)

「モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料」には、月間売上高の0.1%がかかります。月間売上300万円の場合、約3000円の手数料がかかります。

今すぐ楽天出店をおすすめする方

「楽天出店のタイミング」については、お問合わせが多数寄せられるトピックではありますが、EC研究所としては以下のような方は今すぐ楽天への出店をオススメしています。

  • 他モール(Amazon,Yahoo!ショッピング等)や自社ECサイトで既に売上が上がっている方
  • 最低月商100万円の売上が見込める方
  • ランディングページ制作費(約10万円~)をかけられる方
  • 楽天ショップ用の運転資金として「見込み買い付け費用×2ヶ月分」がある方(楽天は比較的入金サイクルが遅いため)

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