ヤフーショッピングへ今すぐ出店するべき3つの理由

Yahoo!ショッピング出店のメリット

ヤフーショッピングが2013年「eコマース革命」を発表してから1~2年が経過した頃に「ヤフーショッピングは儲かる!」「出店費用がかからないから利益が残る!」という話をよく小耳に挟むようになった。

とは言っても新規参入には懐疑的な私は「市場規模がAmazonの4分の1、楽天の6分の1」であることは把握していたため、とりあえず労力がかからない片手間でヤフーショッピングに出店作業を進めた。

ざっとAmazonで売上100万円なら、Y!ショッピングで売上25万円という予想収益が見込めるはずという算段をして。

 

ヤフーショッピングが売れる理由①「競合が弱すぎる」

ヤフーショッピングの競合ページを見ていると、Amazonや楽天で販売してきた人にとっては作り込まれていない駄作な商品ページだらけということがはっきりと分かる。

売ろうとする気すら感じられないページでさえ、SEO上位に食い込みレビューもそこそこ獲得している。(なんだこのマーケットは)

↑例えば、上記はただ切り抜きしたスマホケース写真を載せているだけなのに、評価は「121件」ある。おおよそ累計1000個以上は売れているだろう。言っちゃ悪いが、こんな素人デザインレベルでも勝てる市場がヤフーショッピングだ。

 

参考サイト:ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング」2016年の戦略と昨年の振り返り

 

また、ヤヤフーショッピング全体の2015年結果インタービューを見ると、どうやら市場規模拡大に躍起になっているカテゴリは以下のようなカテゴリで、

  • スマホ、タブレット、パソコン
  • テレビ・オーディオカメラ
  • 食品・ドリンク・お酒
  • DIY・工具・文具

が急成長市場として、グラフレポートが開示されている。上記のカテゴリ商品ページは儲かっている中小企業が楽天ページをヤフー用に変換しただけのページが多いが、結構デザインも凝っているページも多い。(つまり競合は比較的強い。他カテゴリはほとんどガラ空き市場と言っても過言ではない)

「テレビ・オーディオ・カメラ」などは、大手家電量販店が顧客囲い込みのために出店しているストアが多数、「食品・ドリンク・お酒」は楽天同様ローカルな通販サイトの出店プレイスの1つ。「スマホ、タブレット、パソコン」あたりは、私たち中国輸入を行う事業者にとって最適な市場の1つであろう。

Y!ユーザーは男性6割、女性4割とAmazonに似た構造をしているので、Amazonで儲かっている自社製品がある人はY!ショッピングに出すだけである程度売れてしまうだろう。

 

ヤフーショッピングが売れる理由②「アイテムマッチ広告が低性能」

ヤフーショッピングには、Amazonのスポンサープロダクト広告のようなキーワードにマッチした商品ページを検索結果ページ上位・下部に表示させる広告サービスがある。

↑赤枠がストアマッチ広告で出稿されている広告商品ページ(アイテムマッチと記載があるもの)

 

ただし、ヤフーショッピングのアイテムマッチ広告は非常に使い勝手が悪い。むしろ、現在はそもそも(故意に)使えない。

なぜなら、現在の仕様では自身で細かいキーワード毎の入札金額を指定することができないからだ。つまり、今現時点ではヤフーショッピングのアイテムマッチ広告はある検索キーワードに対して、システムが商品ページにマッチしているか否か自動的に判断して掲載を決めている。

そして、このシステム性能が到底実用レベルに達していない。

例えば、現在真冬真っ只中の1月に「コート」で検索すると、広告には「ワインセット」が表示される。

大手ECプラットホームとは思えないほど低レベルだ。

 

「コート」は検索キーワードランキングでも常に上位に来るビッグキーワードだが、ヤフーショッピングでは相当アパレル系ショップが少ないのであろう。(もしくは、単にシステムが悪いだけか。)

これだけアイテムマッチ広告の実用性がなく、広告を出す出店者が少ないということは、逆に自然検索で上位表示を1度獲得してしまうと、後から競合が入ってきても広告の性能が悪く追いつかれにくい。つまり、独壇場で戦場を突き進めることができるわけだ。

ただし、ヤフーショッピングのアジェンダでは、「将来的に広告売上高を拡大する」と宣言しているので、将来的にはより洗練された広告サービスが始まるのであろう。

(今のところディスプレイ広告開始など、せっかく何十~何百億単位の資金を投下して獲得した新規顧客を離れさせる施策の時間を浪費しているようにしか見えないが…)

 

ヤフーショッピングが売れる理由③「PRオプションを使える一部出店者の独占勝ち」

最後にヤフーショッピングでは「PRオプション」と呼ばれる、購入者ごとにポイント還元できるサービスがあるのだが、この威力が半端ない。

GoogleのSEOアルゴリズムと向き合ってきたEC事業者にとっては「より良いコンテンツを配信することで、SEO上位表示を獲得する」という概念が通例であるが、このPRオプションはポイント還元率をアップさせればSEOが一気に上位に表示されるという特徴を持つ。(ちまちまではない。一気に上位に表示される)

言わばどんなに腐った商品であっても、還元率が高ければ上位表示されてしまうということだ。しかも、PRオプションは成果報酬オプションなので、売れなければ1円もかからない完全無双状態を作ることができる。

 

当然売れる商品を仕入れて売る業者が多いが、初期仕入れ段階ではいきなり上位表示は難しいので、PRオプションを初期段階から使えば最初から無双状態(買われるまでスーパスター状態)で上位表示されるわけだ。

残念ながらPRオプションは(聞く話によると)おおよそ月次売上100万円以上ないと担当者から利用可能になったというお知らせが来ないのだが、ヤフーショッピングで売上100万円はそれほど難しくなりので是非PRオプション獲得に向かって今すぐ販売を開始してもらいたい。

 

ヤフーショッピングは今後どうなる?

私が実際にヤフーショッピング販売をしている中で感じることは、ヤフーショッピングユーザーにはとにかく「Y!プレミアム会員」が多いということ。

Amazonの革命的物流、楽天の質の高いランディングページの数々を見て、なぜにY!ショッピングを使うのかはいささか理解できないが、購入者属性を見ているtおTポイント全額負担注文の割合お多いので、Tポイントと言うポイント界の王者がY!ユーザーを囲っているのかなと予想している。

 

となれば、ヤフーショッピングのアジェンダでも謳われたように、今後市場の拡大という意味で流通総額がAmazon、楽天を抜いていくという見方は薄く、Y!プレミアム会員によるリピート購入で流通総額を安定させていくという見方が強い。

リピートによるLTVで継続的収益を見込んでY!ショッピングを運営していくのは効果的だが、リピートしにくい単品商品を販売していっても今以上にスケーラビリティすることは考えにくいというのが私の見方だ。

 

ともあれ、今は出店費用は無料でほとんど片手間のショップでも従業員2~3人の給料が支払えるくらいの売上は上がるんで、ぜひ取り組んでみてください。

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