最近、他業種の社長さん(士業や美容関連)などと、ビジネスの近況を話し合うと、よく「通販は寝ている間にも商品が売れていくから良いよねー」と100発98中くらいで言われます。

当然私たちはそれを1つの大きなメリットとして理解しているので「通販ビジネスをやっている」のですが、私たちからすれば「美容関連店舗(エステや美容師など)は仕入れ費用が10~15%だし、美容機器を導入すれば人件費も抑えられるから利益率が高くて良いよねー」「なん0円で」「通販は日本全国が競合になりうるけど、実店舗ならローカル市場だけで競合も参入してきづらいから売上が安定しやすいよねー」など隣の芝生は青く見えるものですね。

さてさて、今日は通販ビジネスの中でも「単品通販モデル」を行うにあたって、非常に素晴らしい単品通販カートシステムをいくつかご紹介しようと思います。

単品通販とは?

単品通販とは、その名の通り単品(1商品)を月間数千、数万などの単位で販売していくビジネスモデルです。1商品に集約してマーケティング(生産管理、広告、メディア露出など生産~販売まで全般)を行えるので、運営が煩雑にならず非常に効率的な物販モデルを構築することができます。

また、単品通販で扱うような商材は基本的に「リピート商材」になるような定期消費商材(例:サプリメント、黒酢ニンニンクなど)になるので、リピート客のリストを集めれば、SEOアルゴリズムの変動や競合参入によるPPC広告費の増大などのリスクを未然に避けることもできます。当然、それだけ参入障壁も高いわけなので、やり方次第で最低500万円のイニシャルコストが必要になる場合もありますし、中国での製造環境を上手く利用すれば50万円~からでも始められるビジネスモデルです。

ここでは、単品通販を始めるにあたって単品通販ビジネスに必要な「単品通販専用カートサービス」をご紹介します。ただし、現状では以下の3つ+1提案サービスの合計4つの中から選ぶありませんので、それほど迷う必要もないでしょう。

リピスト

単品通販カート「リピスト」
  • 月額14800円~
  • 初期費用29800円~

株式会社PRECS(株式会社プレックス)さんが運営する定期購入カートシステム「リピスト」。月額費用が他の単品通販カートサービスと比べても低コストから始めることができ、売上が上がってきたらプランをアップグレードすることなども可能です。(単品通販モデルを始めるのに、最も導入しやすいカートです)

未経験者やEC初心者が単品通販カートを導入するなら「リピスト」から導入することをオススメします。

リピスト

たまごリピート

単品通販カート「たまごリピート」
  • 月額49800円~(税別)
  • 初期費用69800円~(税別)

スタークス株式会社さんが運営する定期購入カートシステム「たまごリピート」。アフィリエイトサービス販促との連携も豊富で、お悩み系商材を扱っている業者はこぞってたまごリピートさんを使っています。理由は色々あると思いますが、スタークス株式会社さんが運営、販売している他サービスとの連携がしやすかったり、柔軟なサポートができるということが1つ挙げられるでしょう。

通販物流代行「リピロジ」

リピロジはスタークス株式会社さんが運営する通販物流代行サービスです。健康食品や化粧品通販では圧倒的な実績と豊富な経験を持っています。一元管理で運営体制のサポートをしてもらいたければ、たまごリピート×リピロジといったこの組み合わせになるでしょう。

たまごリピート

メール対応システム「Re:lation」

Re:lationはメール顧客対応を管理する効率化ツールです。通販ビジネスの場合、メールや電話でのお問合わせも多くなりがちなことから、Gmailなどのフリー管理システムでは、2重対応や確認漏れにも繋がります。最近ではZendeskなど海外製メール対応管理ツールも出てきていますが、「チケット機能」など日本ではまだまだ慣れずらい機能もあり使い勝手があまり良くなく、国産のツールを使う事業者も多いようです。

こうしてみると、スタークス株式会社さんは本当に通販のお悩みをすべて解決してくれる素晴らしいサービスをどんどん出していますね。

侍カート

単品通販カート「侍カート」
  • 月額70000円~
  • 初期費用100,000円~

株式会社FID(エフアイディー)が運営する定期購入型カートシステムを提供する「侍カート」。豊富な機能と実績ある定期購入カートで、月額費は他サービスに比べて安くはありませんが、単品通販カートでは老舗サービスの1つです。

侍カート

EC研究所の初動オススメカート「WooCommerce」

単品通販、定期購入系の通販ビジネスをやるのであれば、上記のサイトのいずれかを必然的に選ぶことになるのですが、見ての通り月額費用は決して安くなく、リピストの最安値プランであっても「年間約20万円(初期費用を含めれば)」かかります。自動ステップメール(リピート客獲得)や注文確認ページのアップセル機能、LTV指数など、定期購入ビジネスをする上で必要な施策や指標を取り入れる必要はありますが、通販ビジネスが初期スタート時点で固定費が確定するのは、経営者としてはそれだけのEC経験から来る確かな売上憶測がなければ実現しがたいでしょう。

そこで、私の場合は単品通販、定期購入ビジネスをこれから始められる方にオススメしているのが「WooCommerce」です。WooCommerceは、ブログ制作ツールにおいて世界で最も使われているWordpressに「ネットショップ機能」を追加させることができるカートシステムです。(ホームページ制作ツールでショッピングサイトを作るイメージです。自分で定期購入カート作ってしまおうという感じですね。)

HP制作というだけあって「HTML、CSSが分からないと無理なんじゃ?」と思うかもしれませんが、Wordpressの場合、今ではほとんどの制作をドラッグ&ドロップで70~80%はあなたの思い通りにサイト制作が可能になっています。つまり、「この70~80%のサイトでドライテストをすれば良いんじゃないですか?」というのが私の提案。(残りの20%は外注のデザイナーに数万円のコストで補完してもらってもOKです。)

WooCommerceの運営コスト

WooCommerceはオープンソース(つまり、無料)なので、実質ショップ制作にかかる費用は以下の2つに集約されます。

  • ドメイン代(500~1500円程度)
  • サーバー代(約500~1200円/月額)

トータルコストは初月以降は「1200円/月額」でショップ運営が可能になります。

もちろん初動時には「ランディングページ制作費:20~30万円」「仕入れ原価費用」「広告費」がかかりますので、上記だけのコストで運営というのは難しいのですが、それでも売れるかわからない通販サイトに対してカートシステムのランニングコスト年間20万円をかけるというのは投棄しているのと同じです。

もしドライテストした結果、メディアレーションの数値が良ければリダイレクトで、単品通販カートを使った新規ドメインに引っ越しすればSEO評価も引き継げるので問題ありません。(WooCommerceの場合、フォーム一体型ランディングページを作るとさらにシステム構築費が必要なので、ショップの固定費を節約したいのであればメディアレーション数値は単品通販カートに比べて当然下がります。)

メディアレーションとは?

「粗利÷広告費=MR(メディアレーション)」の広告費に対する利益を見るための数値。たとえば売上100万円、粗利が50万円。この売上・粗利を作るために必要だった広告費が50万円の場合は「MR=1」になる。定期購入通販ビジネス(例:黒酢にんにく、サプリメント等)の場合、1回目の購入でMR=1で利益がでなくても、うち2回目以降に一定数の購入者がリピート購入してくれれば広告費が掛からない分利益がでるようになるため、「メディアレーション=最低0.8以上」のドライテスト結果が出れば、広告をかければかけるほど売上が倍々ゲームのように上がっていく可能性が高い。←当然メディアレーション=1以上であれば短期的な赤字も少なくて済むので、1以上になるように戦略を組む必要がある。

ただし、当然安いランニングコストで運営を始めるわけですから、ショップオープンから「顧客セグメント分け」「リピート率」などの数値は自身でスプレッドシートなどを使って集計&管理する必要があります。つまり、それだけバックヤードで時間がかかるという意味で人件費がかかるということになります。システムで管理できるくらいですから、当然手動でもできるのですが、そこに時間や労力を掛けたくない方は、最初から専用の定期購入カートを利用したほうが良いでしょう。

「WooCommerce」で定期購入カートを作るための必須サービス

WooCommerceは自由拡張性が高いと言われますが、拡張性が高いと同時に定期購入カートを作るためにどんなプラグインやサービスを導入する必要があるのか?を知る必要があります。ここでは最低限どういったプラグインを導入すれば、ドライテストが行えるだけの定期購入カートに見せられるかを紹介します。

X SERVER(エックスサーバー)

xserver
  • サーバー無料お試し(10日間)
  • 972円(税込)~/月額
  • 圧倒的サーバーの速度と安定性
  • SSLサーバー証明書あり(クレジットカード決済導入に必須)
  • 24時間365日体制のサポート体制
  • ワードプレス自動インストール機能(簡単インストール)
  • マルチドメイン(1つのサーバーで複数のショップを開くことが可能)

Xサーバー」は、レンタルサーバーの中でも国内No.1の人気を誇る高性能レンタルサーバーです。「サーバーって何?」という方は、とりあえずXサーバーを選びましょう。下手に格安レンタルサーバーを選べば「ショップURLを開くまでが遅い」「Wordpressのインストール方法が分からない」などを理由に、ショップ運営が非効率化します。

お名前.com(ドメイン取得)

お名前.com ドメイン取得ドメイン取得なら「お名前.com」が最も有名です。ネットショップ運営なら「.com」のドメインで十分でしょう。1ドメインあたり500円前後で取得が可能です。

Amazonログイン&ペイメント

Amazonログイン&ペイメント

決済手数料:4%

WordPressはもともとオープンソースのサイト制作ツールなので、通販サイトとしてカード決済を行うためにはカード決済サービスを導入する必要があります。Paypal、Stripdなど海外決済サービスがどんどん国内にも浸透していますが、その中でもごく最近WooCommerceに導入できるようになった「Amazonログイン&ペイメント」は非常におすすめです。

定期購入システムがあるのはもちろん、最短1日から売上入金依頼をすることができるので、従来のカード売上によるキャッシュフローの悪化を非常識的に改善し、EC事業者はキャッシュフローが良くなります。最近では、大手決済サービス(Amazonログイン&ペイメントだけでなく、楽天Payなども)を利用することで「注文数が前月比1.3倍」など安心できる決済サービスの導入はEC事業者に必須課題でしょう。

 

MailChimp

mailchimp
  • 月額費用:無料~

Mailchimp」は海外製メール配信システムです。メール到達率はGmailやYahooのアルゴリズム変更によりますが、ステップメールはもちろんアクセス解析やVIPセグメント分けができたり、HTML形式のメール配信も可能です。HTML形式メールもドラッグ&ドロップでテンプレート型を作れますし、何よりプロっぽいメール配信で信頼感を与えることができるのでおすすめです。Mailchimp関連のWordpressプラグインは沢山出ているので、あらゆる方法で連携も簡単ですし、初回購入時以降にリピート客にしたい場合は、こうした高機能メールでのアフターフォローと詳細な分析システムがあることは必須でしょう。

Zendesk

顧客対応ツール「Zendesk」

月額:5$~/1エージェント

通販ビジネスの顧客対応はGmailなどのフリーツールでも最初は管理できると思いますが、ある程度の規模になってきたら対応漏れや2重対応などを防ぐために顧客対応ツールの導入を検討しましょう。上述のRe:lationでももちろん良いですが、「Zendesk」の場合、2016年頃から一気に導入が始まった「チャット機能」を簡単にランディングページに表示させることができます。

「チャット機能」導入してみると分かりますが、トップページに「チャット表示」をさせると、従来のお問い合わせフォームからのメールアドレスでのお問合わせは著しく低下します。また、チャットでのお問い合わせが気軽にできる箇所にフォームが表示されるので、お問合わせの数も増える傾向があります。ここから注文につながることも多いので、お問い合わせ窓口を気軽なものにするのは通販ビジネスには重要ですね。

通販物流代行サービス

単品通販ビジネスを行う場合は、自社で倉庫を新調して、発送チームを作って教育など手間のかかることをしなくても良い場合が多いです。理由は簡単で、発送要件が1商材で済むからです。100種類の商品を扱っていれば、100通りの検品項目、梱包手段などがあるかもしれませんが、商品が決まっていれば、その1商品の発送要件だけまとめるだけで物流代行サービスに任せることができるからです。

「それでも自社で発送を行いたい」「自社発送の方がコストが安い」と思う方もいますが、自社倉庫の場合、TVや雑誌などのメディア露出時に一時的に増えた発送量を自社で賄うことが難しくなります。短期アルバイトなど一時拡張も可能ですが、結局バックヤード作業が手続き処理など業務が煩雑になるだけです。

なので、通販物流代行サービスの導入を完全推奨しておりますが、物流代行サービスにも融通が利く、利かないなどあるので、扱っている商材ごとに以下の物流代行サービスから適切なパートナーを見つけてください。

【完全保存版】通販物流代行サービス比較15選

最低限オススメしたいのは、受注管理ツールとの連携(自動出荷対応)です。受注データをCSVで出力して、物流代行業者へメールで送付など時間がかかりますし、担当が席を外していれば出荷が翌日にもつれ込むなどの可能性もなくはありません。(なので、受注管理ツールと物流の連携はマスト)

その他、電話&メールでの受注対応など事業者にありがたいサービスを提供しているところもありますが、顧客対応に関しては事業者が顧客からのフィードバックは疑問点などを改善する必要もあるので、ある程度は自社でまかなった方がいい場合もあります。改良の必要がない(又は契約などによりできない)商材の場合は、こうした便利なサービスはどんどん使っていきたいところですね。

以上、おすすめ単品通販カートシステムの紹介とドライテストのためのWooCommerceカートシステムの提案でした。

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